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大会長挨拶

第6回 日本がん・リンパ浮腫理学療法学会学術大会
(旧:日本がん・リンパ浮腫理学療法研究会)
大会長

山本 優一

(北福島医療センター)

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 2022年4月28日に開催された厚生労働省のがん対策推進協議会において、第3期がん対策推進計画の中間評価案が発表されました。第4期がん対策推進計画に向けての議論が加速してきています。その中で、がんのリハビリテーションについては、「拠点病院等を中心とした取り組みの成果が見られている」と評価され、今後は「拠点病院以外の医療機関や在宅医療などにおいても推進が求められる」とされています。

 同年4月に厚労省に提出された、都道府県がん診療連携連絡協議会からの提案書によれば、緩和ケアやがんに対する正しい情報を、がん相談支援センターだけではなく、「行政や関連機関なども交えた対応も重要である」との提案がされています。

 当研究会では設立当初より、増加するがんの罹患数、高まる生存率に触れ、患者にとって有益な医療としての理学療法の可能性を追求してきました。国のがん対策推進計画の節目である2023年は、これまでの医療保険でカバーされていた理学療法の範疇にとどまらず、視野を広く持ち、患者が求める医療・ケアをより一層推進する必要があります。

 そのような中にあって、2023年10月14日(土)から15日(日)の2日間にわたり、大会テーマを「がんサバイバーシップに資する理学療法」として、福島県立医科大学保健科学部 福島駅前キャンパス(福島県福島市)にて第6回日本がん・リンパ浮腫理学療法研究会学術大会を開催いたします。

 学術企画では、大会長企画1題、教育講演3題を予定しています。大会長企画は、がんサバイバーシップにおける運動習慣について、医療者の立場と患者の立場の双方よりご講演をいただき、会場との意見交換をいたします。教育講演では、「悪液質と栄養」や「高齢者がん」の切り口から、がんサバイバーシップへの理解を深めたいと考えています。また当研究会としては初めての海外講演も企画し、がん医療先進国のリハビリテーションの現状と今後への提言をいただきます。さらにシンポジウムでは、大学病院やがん拠点病院、民間病院の立場から臨床と研究の両立についてディスカッションを予定しています。

演題発表では口述48題と研究サポート演題を予定しています。

 2023年は福島の地にたくさんの会員をお迎えし、現地開催による有意義な学会にしたいと考えております。さらに、遠隔参加のメリットも享受できるよう、ハイブリッド形式での開催を計画しております。

 本学術大会が、がんサバイバーシップに資することを期待し、さらには社会の健康増進に寄与することを期待して開催の趣意といたします。

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