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学術大会長挨拶

 今年度より日本理学療法士学会が各分科学会で学術大会を開催することになりました。

日本神経理学療法学会は中枢神経障害をもつ人々のリハビリテーションに対して責任をもって担う存在であるために、誠心誠意努力してまいりたいと考えています。先人たちが重ねてきた豊富な経験を活かしながら、中枢神経障害の病態や理学療法のあり方について根拠をもって言語化していく責務があります。普遍性あるいは科学的根拠を構築するためには先進技術の開発だけではなく、基本的な用語から再検討すべきであろうと考えています。

一方で、人間という個別性をもった対象者に対するとき、社会科学的側面も重視しなければなりません。このことについては、これまでの経緯の中で厳しい指摘があり、多くの学びがありました。人間とは生活を営む社会的動物である。理学療法士はこの定義に含まれる全ての要素に対してしっかり向き合える専門家でなければなりません。

これからの時代を担うために揺るぎない礎を持つために、そして中枢神経障害をもつ人々に真摯に向き合う理学療法士になるために、本学術大会を通して考えたいと思います。

 

 


 

 


                                                    平成29年10月吉日

 

第16回日本神経理学療法学会学術大会 学術大会長

千里リハビリテーション病院

 

吉尾 雅春

第16回日本神経理学療法学会学術大会

       学術大会長        吉尾 雅春

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